文春文庫『人工知能の見る夢は AIショートショート集』(人工知能学会 編)を購入しました。
人工知能学会の学会誌「人工知能」に掲載されたSFショートショートを文庫化した本です。
2012年から様々なSF作家に執筆依頼した、比較的新しい小説が収録されています。
人工知能の用途(対話システム、自動運転etc)ごとに、8つの章に分けてショートショートを収録して、章の最後に技術解説があります。
ゲームAIの章に収録されている「投了」(林 譲治 著)は、コンピュータ将棋とプロ棋士の対局が題材です。
「対局の醍醐味は、人と人の駆け引き」という意見が主流になり、人工知能と人間の駆け引き(盤外戦術)が行われます。
この小説のポイントは「人工知能を動揺させて、人間が勝つ盤外戦術とは? 」ですね。
「なるほど、実際に使えそう」と思いました。
この小説以外の方法を考えるのも、思考のトレーニングになりますね。
SFは発想の面白さを楽しむ小説だったと改めて実感しました。
【リンク】
文春文庫『人工知能の見る夢は AIショートショート集』新井素子、宮内悠介ほか 人工知能学会編 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167908508