今回は、読書の秋に関係する投稿です。
子供の頃から本が大好きで、大人になっても読書が一番の趣味だった。
お気に入りの本が枕元にないと寝付けられないので、活字中毒なのだろう。
そんな私が、本が全く読めないスランプの時期があった。
技術文書やノンフィクションは普通に読めるが、フィクションが全く頭に入って来ない。
文章のレトリックや伏線がまどろっこしくて、3行でまとめて欲しいと思ったので重症だったのだろう。
そんな時に出会った本が、貴志祐介 氏の「黒い家」です。
保険金殺人を繰り返すサイコパスな女性を描いたホラー小説です。
主人公は保険会社の社員で、保険金の支払いで女性の子供の自殺の真相を調査していて、女性がサイコパスなのに気づきます。
自分の正体がバレたのを知った女性から、主人公が命を狙われます。
女性が子供の頃に書いた作文を心理学の先生がプロファイルして、「この人間には心がない」と言った場面は何度も読み返しました。
読書のスランプ中の私には、まさに恵みの雨のような作品でした。
「黒い家」を執筆して下さった、貴志祐介先生には感謝してもしきれないです。
また読書のスランプになっても大丈夫、私には「黒い家」がある。