書籍「本格ミステリ漫画ゼミ」(福井健太 著、東京創元社、初版2018年4月27日) 電子書籍版を購入しました。
個性的な名探偵や謎解きをビジュアルで描く本格ミステリ漫画は、多くのミステリ作家やファンを育ててきた。その歴史を概観し、魅力的な作家と作品を紹介することが本書の目的である。
『Webミステリーズ!』に連載されたコラムを大幅に加筆・改稿。本格ミステリ大賞受賞の書評家が贈る、ミステリ漫画史を辿る史上初のブックガイド!
1950年代〜2018年3月までの日本で発刊されたミステリ漫画を紹介した本です。
紹介されている作品数は、全844作品と膨大な数ですね。
著者はワセダミステリクラブ出身の書評家だそうです。
作品数が多いので1作品の紹介は詳しくはないのですが、発表年・原作(有りの場合)・漫画家・出版社・短い書評です。
一部の作品は、表示画像(白黒)が掲載されているので画風の参考になります。
[目次]
- 第一部 国内コミカライズ
- 第ニ部 翻訳コミカライズ
- 第三部 オリジナルのミステリ漫画1
- 第四部 オリジナルのミステリ漫画2
シャーロック・ホームズの漫画化作品が多い印象ですね。
加藤元治 作「Q.E.D. 証明終了」の紹介で、田中芳樹先生が「Q.E.D. Iff」コミック2巻の帯に書かれた惹句「誰が何といおうと、日本の少年漫画ミステリー史上の最高傑作」を引用されて紹介しています。
私も同意見で、日本のミステリ漫画の最高傑作は「Q.E.D. 証明終了」だと思っています。
泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズのコミックまで紹介されているのは、驚きました。
巻末に「人名一覧」「作品名一覧」があります。
名称一覧だけで該当のページ番号がないのですが、電子書籍リーダーの検索機能を使うと該当ページが参照できます。
電子書籍のメリットですね。
【リンク】
本格ミステリ漫画ゼミ - 福井健太|東京創元社
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488015435
出版社 本書の紹介ページ