「夏の葬列」は、この季節になると読みたくなる山川方夫の短編小説です。
この小説のことを知ったのは、アンソロジー「贈る物語 Wonder」(光文社 瀬名秀明/編)に収録されていたからです。
クリスマスに贈る本の企画で、著名な作家がオススメの小説をセレクトしたアンソロジーです。
瀬名秀明氏は、中学の教科書でこの小説に出会わなかったら小説を書いていなかったかもしれないと、紹介されています。
純文学がミステリーの専門誌「ヒッチコック・マガジン」に掲載されて、教科書に採用されるのは稀なことですね。
太平洋戦争末期に疎開先で主人公が経験したある事件が題材ですが、戦争を除いても人生の教訓を得られるのが、教科書に採用された理由なのでしょうね。
重い話ですが「逃げちゃダメだ」ですね。
この小説を読んでいると、光景が自然に浮かぶのですが、ドラマ化されていたのか? 似ている光景のドラマがあるのか? 文章が巧みだからか?
どれでしょうね? まさか前世で機銃掃射を体験済みとか?
【リンク】
図書カード:夏の葬列
https://www.aozora.gr.jp/cards/001801/card59532.html
青空文庫 図書カード
贈る物語 Wonder 瀬名秀明/編 | 光文社文庫 | 光文社
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334741570