ザ・シネマで放送された「バニー・レイクは行方不明』(吹き替え)を録画して視聴しました。
映画評論家の町山智浩氏の解説が、本編の前後に付いています。
人間消失映画の最高傑作だそうで、視聴した感想は看板に偽りなしですね。
人間消失映画とは、旅行中などに主人公の連れが突然いなくなり、主人公が連れを探しますが、ホテルのフロントなど周りの人物がみんな連れを知らないと否定する物語です。
小説では「フレイザー夫人の消失」が有名です。(アンソロジー集「北村薫のミステリー館」新潮文庫に収録)
古畑任三郎の第3シーズンの「灰色の村」も人間消失でした。
これらの人間消失作品の欠点は、種明かしをすると盛り上がらない事です。
周りの人が全員嘘をついていたでは、種明かしをした手品のようになります。
本作は、アメリカからイギリスに引っ越したばかりのシングルマザーの主人公の母親の、幼稚園に預けた娘が消失します。
種明かしの場面は、恐怖です。
最後のハラハラドキドキ感は、サスペンス映画の中でも上位に入る名作ですね。
見逃した人は、2018年08月29日に再放送予定です。
町山智浩氏の解説によれば、
主人公の兄役は2001年のボーマン船長だとか、タイトルデザインのソール・バスは京王デパートのマーク&味の素のマーク&紀文のマークなどをデザインした有名なグラフィックデザイナーだそうです。
「町山半端ないって」 ですね。物凄い知識だ。
今秋、町山智浩さんの解説付き映画の第2期を放送予定だそうです。楽しみですね。
【リンク】
居なくなった娘は実在したのか!? 人間消失映画の最高傑作!『バニー・レークは行方不明』|洋画専門チャンネル ザ・シネマ
https://www.thecinema.jp/article/683