「有栖川有栖の密室大図鑑」(有栖川有栖 文/磯田和一 画 東京創元社) 電子書籍版を購入しました。
「密室」、それは本格ミステリにおける魅力の一つ。1892年から1998年に発表された密室が登場する名短編、名長編より有栖川有栖がセレクトし、磯田和一の詳細なイラストを添えて贈る。
海外20作品 + 国内20作品 + 有栖川有栖1作品(文庫版特別) = 計41の密室ミステリを紹介されています。
紹介文はミステリ作家の有栖川有栖氏が書かれていますが、ネタバレはありません。
紹介されている作品は、独創的な密室トリックの傑作ばかりです。
本書は単行本で発売されて文庫本になりましたが、長らく絶版でプレミアム価格で販売されていました。
有栖川有栖デビュー30周年記念で、2019年3月22日に復刊されました。
紹介作品「北イタリア物語」(トーマス・フラナガン)は、著者唯一の短編集「アデスタを吹く冷たい風」に「玉を懐いて罪あり」というタイトルで収録されています。
少しネタバレの訳注が冒頭にあり、本文の後で読むようにと案内されています。
ハヤカワ・ミステリで復刊された当時は訳注が冒頭にありましたが、「アデスタを吹く冷たい風 (ハヤカワ・ミステリ文庫)」の電子書籍版を確認すると訳注は末尾に移動していますね。
もっと密室ミステリの傑作を知りたい人は、類書「完全版 密室ミステリの迷宮」(2014年4月 洋泉社MOOK 有栖川有栖 監修)で、比較的最近の密室ミステリがイラスト付きで紹介されています。
【リンク】
有栖川有栖の密室大図鑑 - 有栖川有栖 文/磯田和一 画|東京創元社
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488414085
出版社 本書の紹介ページ