村上春樹 氏のデビュー作「風の歌を聞け」に、作家デレク・ハートフィールドが頻繁に登場します。
デレク・ハートフィールドは、作品の主人公「僕」が最も影響を受けた作家だそうです。
村上春樹氏が影響を受けた作家の作品が読みたいと思いましたが、架空の作家だそうです。
「邪神伝説 クトゥルフの呼び声 」(クラシックCOMIC、PHP研究所) に、デレク・ハートフィールドの正体が書かれていたので紹介します。
本書は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト原作の怪奇小説「クトゥルフの呼び声」をコミックにした書籍です。
漫画の章の間に、クトゥルー神話研究家 森瀬 繚 氏によるラブクラフトとクトゥルフ神話の解説文が掲載されています。
「村上春樹の愛した作家」解説文で、デレク・ハートフィールドの話が書かれています。
デレク・ハートフィールドの正体は、カート・ヴォネガットとロバート・E・ハワードとハワード・フィリップス・ラヴクラフトを混ぜ合わせて作り上げた架空の作家と書かれています。
村上春樹氏の御夫人がラブクラフトの熱烈なファンで、夫人の影響で村上氏がラブクラフト作品を愛読するようになったそうです。
これがデレク・ハートフィールドの正体の定説なのでしょうか?
【リンク】
クトゥルフの呼び声 | ハワード・フィリップス・ラヴクラフト原作 宮崎陽介漫画 | 書籍 | PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-77373-5
『風の歌を聴け』(村上 春樹):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000203590