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アラビアン・ナイトのチェスミステリー―スマリヤンの逆向き解析問題集―

2019年10月23日発売 書籍「アラビアン・ナイトのチェスミステリー―スマリヤンの逆向き解析問題集― 」(共立出版、Raymond Smullyan 著・川辺 治之訳)を購入しました。

本書ではチェスの駒をアラビアン・ナイトの登場人物に見立て,その世界で起こるさまざまな事件がチェス・プロブレムとして出題される。各問題は通常の問題(与えられた局面からチェックメイトに至る手順を見つける問題,いわば「詰めチェス」)とは異なり,与えられた盤面といくつかの手がかりをもとに,それまでの駒の動きを推理するものである。このような問題を専門用語では「逆向き解析(レトロ)」という。求められているのは論理的に考える力であり,ひらめきではない。地道に推理していけば答えにたどりつくことができる。

チェスの盤と駒を使ったレトロ問題が50問収録されています。

チェスの駒の動きとルール(チェックメイト等)だけを知っていれば、問題に挑戦できます。

※巻末の邦訳付録で、チェスの規則が収録されています。

 

本書はチェスの盤と駒を使った、論理パズルですね。

最初に問題の解き方の解説があります。

駒の配置(黒1駒でキング、白7駒、手番は白)を見て、ポーンが昇格したことがあるか答える問題です。

※ポーンの昇格とは、ポーンが一番相手の陣地の段に達すると、クイーンかルークかビッショップかナイトに置き換えることです。

 

盤上にどちらかのクイーンが2個あればポーンの昇格は一目瞭然ですが、そんな簡単な問題ではないです。

前の手番で、黒のキングがどこから移動したか推理して行くのですが、解説は名探偵の推理を聞いているようで凄いです。

前作は「シャーロック・ホームズのチェスミステリー」ですが、ホームズの推理のような見事さですね。

盤面を見ただけでこんな推理ができる人は天才だと思ってしまう。

 

チェス愛好家や論理パズルが好きな人に、オススメできる本です。

パズルの難易度は高ですね。

前作「シャーロック・ホームズのチェスミステリー」は絶版中で、古本は2万円に近いプレミア価格で販売しています。

ぜひ「シャーロック・ホームズのチェスミステリー」を復刊して欲しいですね。

本書も貴重本になってプレミア価格になるのでしょうか?

 

 

【リンク】

アラビアン・ナイトのチェスミステリー ―スマリヤンの逆向き解析問題集― / Raymond Smullyan  著 川辺 治之 訳 | 共立出版
https://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320113855