名探偵コナン歴史まんが「日本史探偵コナンアナザー 将棋編 命がけの棋譜」(オールカラー)、電子書籍版を購入しました。
名探偵コナンシリーズのスピンオフ作品です。
突然消えた将棋ファンの少年を、将棋に所縁のある時代にタイムドリフトして捜索する物語です。
実際に過去に行って捜索するのは、タイムドリフター(時間冒険者)の男女のコンビで、コナン君は現代から通信機でアドバイスをします。
意外にディープな内容で、将棋ファンにオススメの漫画です。
[タイムドリフトする時代と主な内容]
- 安土桃山時代(1593年) 京都:豊臣秀吉の人間将棋、秀吉考案の必勝ルール「太閤将棋」
- 昭和9年(1934年) 大阪:升田幸三先生の少年時代 (大道詰将棋)
- 昭和22年(1947年) 東京:将棋廃止をしたいGHQと升田幸三先生の戦い (あぶり出し詰将棋)
※あぶり出し詰将棋のエピソードはフィクションです
事件の発端は、中学生天才プロ棋士 藤村二文(通称にふみん)が少年に指導対局していて、少年を傷つけて勝ってしまい、悔しさで対局室を飛び出した少年がタイムドリフトして行方不明になります。
にふみんからコナン君に捜査依頼がきて、コナン君はタイムドリフターに協力依頼して、タイムドリフターが将棋に関係する時代にタイムドリフトして少年を捜索します。
コナンシリーズの特徴のミステリ要素で、局面図と棋譜を用いた暗号があります。
各章の間に「コナンの推理NOTE」(15項目)があり、将棋に関するあれこれを紹介していますが、ちょっとディープで興味深いです。
- 将棋はどこからやってきた?将棋のルーツを調査せよ
- 発見!日本の最古の将棋の駒 材料は昔のノートだった
- 全国を統一した豊臣秀吉が考えた「太閤将棋」って何だ
- 日本の将棋に独特なルール「持ち駒」はなぜ生まれた
- 11月17日は将棋の日?起源は江戸幕府の行事だ
- 将棋の流行を支えたのは新しいメディア「新聞」だった
- 将棋の歴史を塗り替えた!天才、羽生善治ってどんな人
等
GHQが将棋を廃止する方針で、それを聞いた升田幸三先生がGHQに出向いて将棋廃止を止めさせた話は実話です。
本書では、マッカーサーが升田幸三先生の話だけで納得せずに、少年と対局して証明して見ろと言われます。
クライマックスは、現代からやって来た 中学生天才棋士 藤村二文 vs 伝説の棋士 升田幸三先生の対局ですね。
それにしても藤村二文は、藤井聡太君と加藤一二三先生を合わせた名前ですね。
どちらも中学生の天才プロ棋士でしたね。
【リンク】
日本史探偵コナンアナザー 将棋編 命がけの棋譜 | 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09296667
升田幸三のエピソード!将棋でGHQを詰んだ棋士 [将棋] All About
https://allabout.co.jp/gm/gc/412345/