「平成将棋名局百番」(マイナビ出版) 電子書籍版を購入しました。
平成の30年4ヶ月間に指された将棋の公式戦(女流棋戦含む)、約8万2500局の中から名局を100局選んで解説した書籍です。
選考基準は、各年度から数局ずつ、名局賞の受賞局、棋士への名局アンケートの上位局などを中心に選んだそうです。
1局につき、2ページ〜6ページで解説しています。
最初の1ページは2段組で、対局の背景などの解説、勝敗の決め手のポイント図で名局と認定した理由を解説しています。
その後の1ページ〜5ページは3段組で、棋譜、途中の局面図、棋譜のコメントが掲載されています。
棋譜のコメントは、将棋連盟の棋譜ライブ中継のコメントとほぼ同じ内容で、対局の解説以外に昼食の将棋めし等も掲載されています。
冒頭の「巻頭インタビュー 羽生善治に聞く平成戦術史」(2段組16ページ)で、羽生さんが平成の戦術の変遷を語られています。
ちなみに羽生さんが平成で最も印象に残った対局は、大山・谷川の順位戦(平成4年 第50期順位戦A級9回戦)で、大山先生が谷川先生に勝たれた対局だそうです。(本書は第9局で掲載)
非公式戦も3局収録されています。
なので収録局は全103局ですね。
番外2:ソフトがプロに初勝利(第2回電王戦 第2局)
番外3:藤井聡太四段(当時) 炎の七番勝負第7局 対 羽生善治三冠(当時) 藤井聡太四段が非公式戦で羽生さんに初勝利した対局
※藤井聡太七段(現在)の公式戦は2局収録されています。(第11回朝日杯将棋オープン戦決勝で全棋士参加の棋戦で初優勝した対局、第31期竜王戦ランキング戦5組決勝で伝説の7七同飛車成の対局)
本書は価格が少し高いのですが、 名局が棋譜コメント付きで掲載されているので、十分に価格以上の価値があると思います。
コメント付きの棋譜は、タイトル戦の公式サイトなどで無料で一定期間公開されていますが、古い対局のコメント付き棋譜は見れないですからね。
【リンク】
平成将棋名局百番<動画付き豪華版/通常版> | マイナビブックス
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=106548