2022年4月15日発売「パズルで鍛えるアルゴリズム力」(技術評論社、大槻 兼資 著)、電子書籍Kindle版をAmazonで購入しました。
これはパズルファン必読の書籍ですね。
今年2022年購入した本のNo.1です。(評価は星5つでは足りない)
本文中にパズルで参考になる論文やパズルサイトのURLが掲載されています。
紙書籍より、リンクをタップしてWEBブラウザで簡単に閲覧できる電子書籍版がオススメです。
本書では,「テンパズル」「数独」「4×4オセロ」といったさまざまなパズルのソルバーを実装することで,楽しく効率的にアルゴリズムの設計力が磨けます。各アルゴリズムの概要は,図解でしっかり解説。数学的解法といった発展的な内容も盛り込みました。
1.パズルの紹介、2.パズル解法のアルゴリズム解説、3.パズル解法のソルバープログラムの作成
3ステップでパズルの解法プログラムを解説しています。
プログラミング言語はC++ですが、基本的な機能しか使っていないので、多言語への移植は容易だと思われます。
本書サポートページのC++ソースコードは、C4droidアプリ (Android用C /C++コンパイラとIDE)で、エラーなくコンパイル&実行(Run)できました。
本書で作成するパズルのソルバー(ズル解法プログラム)
- テンパズル (4つの数に四則演算を組み合わせて、10を作るパズル)
- 小町算
- 虫食算
- 数独
- 覆面算
- 迷路
- 15パズル
- 4×4オセロ
- 編集距離 (与えられた文字列を、ほかの文字列へと作り替える最短手順を問う文字列バズル)
- ドミノタイリング (格子状の盤面に、ドミノ1×2の長方形を隙間なく敷き詰めるパズル)
パズルの紹介もマニアックで詳しいです。
- テンパズルでは、「将棋の藤井聡太竜王(2022 年4月現在)も、子どものころ、10を作る遊びをよくしていたそうです。」というエピソードを紹介しています。
- テンパズルの問題で、開成中学校の2004年の入試問題を紹介しています。
- 4×4オセロの紹介で、様々なテーブルゲームの解析状況(先手必勝or後手必勝or引き分けor未解決)を紹介しています。4×4オセロの結果は解析されています。どうぶつしょうぎも紹介されています。
- コラム「数独の最小ヒント数は17」では、ヒント数16では解けないという論文を紹介しています。
- コラム パズルの巨匠紹介で、デュードニーとサムロイドの2大巨匠のプロフィールと代表作を紹介しています。
- 編集距離パズルでは、実応用でバイオインフォマティクスやスペルチェッカーなどを紹介しています。
等
続編で、詰将棋ソルバーの解説を読んでみたいですね。
【リンク】
パズルで鍛えるアルゴリズム力:書籍案内|技術評論社 -
https://gihyo.jp/book/2022/978-4-297-12679-7
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